学生の方問題集の解説を見てたら、「2次方程式の重解が-\cfrac{b}{2a}って書いてあったんだけど、いきなりどうした?
「2次方程式が重解を持つ条件とその重解を求めよ」という問題、解くことができるんだけど、いきなり
重解はx=-\cfrac{b}{2a}って書いてあって、戸惑っていませんか?
覚えればいいといえばいいんですが、理由も合わせて知っておけば、丸暗記して忘れることを繰り返さなくても済みますよ。

粗茶
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- 指導歴15年
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正体は「解の公式」
突然の-\cfrac{b}{2a}ですが、これは解の公式の特殊な形といえます。
2次方程式の解の公式は覚えてますよね?
a\neq 0とする。2次方程式
ax^2+bx+c=0
の解は、
x=\cfrac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}普段から使っているかと思います。
学生の方これと-\cfrac{b}{2a}が関係あるの?
よく見てみると、この解の公式の中に、-\cfrac{b}{2a}が含まれていることに、気づきませんか?
実は、解の公式の\pm\sqrt{b^2-4ac}がなくなると、-\cfrac{b}{2a}になるんですねえ。
重解を持つ⇔判別式が0
2次方程式の解の個数を調べる方法に、判別式がありました。
a\neq 0として、2次方程式
ax^2+bx+c=0
について
b^2-4ac
を判別式といい、2次方程式の解について
\left\{\begin{array}{lll}
b^2-4ac>0&のとき&異なる2つの実数解\\\\
b^2-4ac=0&のとき&実数の重解\\\\
b^2-4ac<0&のとき&実数解なし(異なる2つの虚数解)
\end{array}\right.がいえる。
そして、この判別式b^2-4acというのは、解の公式
x=\cfrac{-b\pm\sqrt{\color{Red}b^2-4ac}}{2a}のルートの中身なのです。
粗茶さんそもそも\sqrt{b^2-4ac}が0より大きいのか、0なのか、虚数なのかで解の個数がわかるっていう話なんですけどね。
そして、重解をもつとき
\color{Red}b^2-4ac=0だったので、解の公式に代入しちゃうと、その解は、
x=\cfrac{-b\pm\sqrt{\color{Red}b^2-4ac}}{2a}=\cfrac{-b\pm\sqrt{\color{Red}0}}{2a}=-\cfrac{b}{2a}ってなるわけです。
よって、次のことが成り立ちます。
2次方程式ax^2+bx+c=0(a\neq 0)が重解をもつとき、その重解は
x=-\cfrac{b}{2a}(解の公式のルートの部分が0になったやつ)
2次方程式が重解を持つ条件の問題
それでは最後に、問題を1つやっておきましょう。
2次方程式
x^2+kx+k+3=0
が重解を持つような定数kを求めよ。また、その重解を求めよ。
重解なので、判別式が0になればいいですね。
この方程式の判別式をDとすると、
D=k^2-4\cdot1\cdot(k+3)=k^2-4k-12
粗茶さんb^2-4acの、bにk,aに1,cにk+3があてはまります。
重解をもつとき、D=0なので、
\begin{array}{ll}
&k^2-4k-12=0\\\\
&(k+2)(k-6)=0\\\\
\therefore&k=-2,6
\end{array}これでkが求まったので、それぞれについて重解x=-\cfrac{b}{2a}を求めれば完了。
重解をもつとき、その重解は
x=-\cfrac{k}{2\cdot 1}=-\cfrac{k}{2}
粗茶さん-\cfrac{b}{2a}の、bにk,aに1を代入したよ。
なので、
\left\{
\begin{array}{ll}
k=-2のとき&重解は1\\\\
k=6のとき&重解は-3
\end{array}
\right.
\cdots(答)という感じで、重解を簡単に求めることができました。
もちろん、方程式にkを直接代入して、方程式を解いて重解を求めてもOK。
k=-2のとき、方程式は
\begin{array}{ll}
&x^2-2x+1=0\\\\
&(x-1)^2=0\\\\
\therefore&x=1
\end{array}k=6のとき、方程式は
\begin{array}{ll}
&x^2+6x+9=0\\\\
&(x+3)^2=0\\\\
\therefore&x=-3
\end{array}この方法で解いてもらって全く問題ないんですが、-\cfrac{b}{2a}を使った方がちょっとはやいですね。
まとめ
この記事では、2次方程式の重解が-\cfrac{b}{2a}で表される理由について解説しました。
唐突に出てくると戸惑ってしまいそうですが、解の公式のルートの部分が0になったものと覚えておけば大丈夫。
自分で問題を解くときに使えなくても困ることは少ないですが、模範解答などに登場することが多いので、意味はわかっておくといいですね。
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