共通テストの数学を模試形式で練習したいけど,色んな会社から出ていて違いがわからないよ…。
共通テストが近づいてくると,いままでの学習のまとめとして,模試形式の演習をしたくなると思います。
直前期の演習には,予備校などから出版されている模試形式のマーク式問題集に取り組むのがオススメ。
この記事では,各社から出ている共通テスト数学の模試形式のマーク式問題集(河合塾・駿台・Z会)の特徴や難易度を紹介するとともに,模試形式の問題集の効果的な進め方も説明します。
自分に合った問題集を選び,共通テストで1点でも多く取れるように練習していきましょう!
- 共通テスト数学のマーク式問題集各種の違いがわかる
- 共通テスト数学のマーク式問題集の効果的な取り組み方がわかる
粗茶
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共通テスト数学 マーク式問題集を比較!
それではさっそく,河合塾・駿台・Z会から出版されている共通テスト数学のマーク式問題集をそれぞれ紹介します。
河合塾 共通テスト総合問題集
まずは河合塾から出ている共通テスト総合問題集。
最大の特徴は,実際に行われた河合塾の共通テスト模試の過去問が1年分収録されていることです。
実際の模試の平均点・標準偏差も掲載されているので,自分の偏差値を求めることができます。
偏差値=(得点ー平均)÷標準偏差×10+50 です!
「問題は解いて点数も出たけれど,この点がいいのか悪いのかがわからない…」という消化不良な状態を防ぐことができます。
少し気になる点は,大問の始まりが左ページになっていない場合があることです。
共通テストの問題用紙は,大問(第1問,第2問,…)の始まりは,必ず見開きの左ページに来るようになっています。
ですが,この問題集では,一部のページで右ページから大問が始まる部分があるため,本番とは解き心地に違いを感じるかもしれません。
難易度は,共通テスト本番レベル〜少し易しめの印象です。
共通テスト本番に向けて,実践的な問題演習を始めたいという人は,最初に取り組みたい問題集。
- 河合塾オリジナル問題5回(2022年度実施の共通テスト模試4回+2021年度の全統高2模試)
- 2023年度共通テスト本試験
- マークシート8回分
駿台 大学入学共通テスト実戦問題集
駿台からも,共通テスト実践問題集が出ています。
駿台オリジナル模試5回分と直近の共通テスト本試験3年分が収録されています。
駿台の実践問題集の特徴は,直前チェック総整理という,基本事項のまとめがかなり充実しているところです。
参考書の表紙の内側に載っている公式集とは比べ物にならないくらいのボリュームで,読むだけでも大変なくらい(笑)
問題を解いて分からなかったところや知らなかった重要事項をその場で確認できます。
紙面に余裕があり,計算するスペースも比較的取られているので,本番の問題冊子に近い形式という印象です。
本番よりも少し文字が小さめのような気もします。
難易度は共通テスト本番レベル〜やや難しいレベル。
平均点付近では物足りないという人は,河合塾版と合わせて,こちらの駿台版も解いておきたいです。
- 駿台オリジナル模試5回
- 共通テスト本試験3年分(2023,2022,2021)
- マークシート8回分
- 直前チェック総整理
Z会 共通テスト実戦模試
3つ目に紹介するのはZ会から出ている共通テスト実戦模試です。
Z会オリジナル模試5回と2023年度共通テスト本試験・追試験が収録されています。
Z会の実践問題集の特徴は,スマホで自動採点ができる学習診断サイトにアクセスできるところです。
マークシートをスマホで撮影すると,自動で採点が行われ,学習アドバイスも見ることができます。
また,サイトに登録している受験生の中での順位(全体・志望校別)も表示されます。
全体の中での自分の位置を知ることができるので,モチベーション維持にも繋がります。
問題の難易度は共通テスト本番よりやや難〜難といったところでしょうか。
河合・駿台に比べて,解説がやや少なめなので,数学が苦手な人は独力で取り組むのは少し大変かもしれません。
数学が得意な人・難関大志望の人は,最後の仕上げとして取り組んでみてほしいです。
- Z会オリジナル模試5回
- 2023年度共通テスト本試験・追試験
- マークシート7回分
- スマホで自動採点サイト
共通テスト数学マーク式問題集の進め方
ここからは,共通テスト数学のマーク式問題集の効果的な進め方を説明します。
テーマを決めて取り組む
模試を解くときには,毎回何らかのテーマを決めて取り組みましょう。
ただ漫然と時間を測って解いて,点数を出してもあまり進歩がありません。
「前回これができなかったので,次は気をつける」
「今回は最初からじゃなくてベクトルからやってみる」
など,小さい目標を設定してから問題にとりかかりましょう。
時間を測って解く
模試を解くときには,必ず時間を測って解きましょう。
共通テスト本番では,数ⅠAは70分・数ⅡBは60分で解く形式しか出題されません。
苦手な分野だけピックアップして解く方法もありますが,直前期には70分や60分で,全体を通していかに点数を取つかを考えて練習することが大切です。
マークシートに解く・計算は問題用紙に書く
また,答えはマークシートに書き,計算は問題用紙に書くようにしましょう。
本番の解答時間の中には,マークを塗る時間も含まれます。また,計算用紙などは配られないので,途中計算はすべて問題用紙の空きスペースに書くしかありません。
なるべく本番と同じ環境の中で解き,本番を想定した練習を繰り返しましょう。
振り返り,次回に生かす
模試を説いたあとは,毎回の結果を振り返り,次回に生かしましょう。
点数をつけて「できた」「できなかった」で終わっていては,進歩がありません。
最初に設定したテーマや目標を達成できたかどうか,今回できなかったことは何か,次の目標をどうするか。トライ・アンド・エラーの繰り返しで,少しずつ成長していきましょう。
まとめ
この記事では,共通テストが近づいた時期にオススメの,マーク式の数学問題集を紹介し,問題集の進め方を説明しました。
河合・駿台・Z会の3社ともに違った特徴があるので,できれば3つとも解いてほしいところですが,
文系の人や苦手な人は河合・駿台,理系の人や得意な人は駿台・Z会を優先的に取り組むことをおすすめします。
共通テストはトレーニングが重要です。
マーク式問題集を活用して,指定された時間内にできるだけ多くの得点が取れるように,練習を重ねましょう
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