もうすっかり確定申告の季節ですね。
先日確定申告書(といっても医療費控除だけですが)を郵送しました。
A4書類4枚なので,三つ折りにして定形内の封筒に入れて84円切手を貼ってポストに投函でOKなわけですが,今後A4サイズの書類をたくさん送るという事態がやってくるかもしれません。
そうすると,他の発送方法も検討の余地が出てくる気がします。
ということで,A4サイズの書類を多めに送るとき,普通郵便で送ったほうがお得なのか,レターパックのほうがいいのか,メリット・デメリットも含めてまとめてみます。
普通郵便
とりあえず普通郵便はお手軽です。切手を貼ってポストに投函です。
折り曲げてOK・50g以内・追跡不要なら普通郵便
通常,「郵便を送る」というと定形郵便のことになります。
定形内のサイズは,長辺23.5cm,短辺12cm,厚み1cm以内,重さ50g以内になります。
封筒だと長形3号というサイズが最大になります。A4用紙が三つ折りで入るサイズです。
重さによって2段階の料金設定があります。
重さ | 料金(切手) |
25g以内 | 84円 |
50g以内 | 94円 |
今回送った確定申告書がA4用紙4枚と封筒で23gあったので,A4用紙4〜5枚+封筒あたりが84円で遅れる限界になりそうです。
量ったほうが無難ですけどね。
重さ50g以内で,折り曲げてもいい書類で,長形3号の封筒に入り切るならば,普通郵便が最安です。
当たり前ですが,お届け日時指定や追跡などのサービスはつきません。
折り曲げられない・枚数が多いときは定形外郵便
A4書類を折り曲げずに送ろうとすると,定形内のサイズを超えてしまうので,定形外郵便で送ることになります。
定形外郵便にはさらに規格内と規格外という2つの分類があり,それぞれ重さによって料金が変わります。
・規格内…重さ1kg以内,長辺34cm以内,短辺25cm以内,厚み3cm以内
・規格外…重さ4kg以内,長辺60cm以内,かつ,長辺・短辺・厚みの合計が90cm以内
A4の書類を送る場合,厚みが3cm以内であれば規格内で送れます。
厚みが3cmを超える場合,A4のサイズが21cm×29.7cmなので,計算上は厚み90-21-29.7=39.3cmまでは,規格外の定形外郵便として送れるはずです。
そんな厚みになるのがどんな書類かわかりませんが。
それぞれの料金は以下のようになります。
重量 | 規格内 | 規格外 |
50g以内 | 120円 | 200円 |
100g以内 | 140円 | 220円 |
150g以内 | 210円 | 300円 |
250g以内 | 250円 | 350円 |
500g以内 | 390円 | 510円 |
1kg以内 | 580円 | 710円 |
2kg以内 | 取扱なし | 1040円 |
4kg以内 | 取扱なし | 1350円 |
理論上は4kg以内であれば,A4書類を定形外郵便で送ることができます。ただ,やはり追跡などのサービスはつきません。
レターパック
定形郵便のサイズ・重量を超えて,多めの書類を送る場合は,レターパックを使うという選択肢があります。
レターパックは,A4サイズ・重さ4kgまで全国一律料金で送ることができるサービスです。信書(確定申告書など税務関係の書類もこれに含まれる)も送ることができます。
種類と料金
巷ではレターパックといっておりますが,実は「レターパックプラス」と「レターパックライト」の2種類があります。それぞれの違いはこんな感じ。
レターパックプラス | レターパックライト | |
料金 | 全国一律520円 | 全国一律370円 |
サイズ | 340mm×248mm | 340mm×248mm |
重量 | 4kg以内 | 4kg以内 |
厚さ | ※ | 3cm以内 |
配送方法 | 対面でお届け | ポストに投函 |
追跡 | あり | あり |
(※レターパックプラスは,サイズと重量が規定内であれば厚さ3cmを超えてもよい)
レターパックだけの特徴
レターパック,なんか高いかも?という印象もありそうですが,普通郵便にない特徴があります。
料金分のメリットは十分にあるかなと思います。
特徴①:追跡サービス
レターパックは,宅配便のように,荷物の追跡サービスが付いています。
送った荷物がどのあたりにいるのかを,ネットで確認することができます。
特徴②:対面でのお届け(レターパックプラス)
レターパックプラスのみではありますが,対面での配達になるので,確実に相手に荷物を届けることができます。(レターパックライトはポストへの投函です)
特徴③:発送用の封筒を準備しなくていい
普通郵便の場合は,送るための封筒を,切手とは別に準備する必要があります。
一方レターパックは,封筒と送料がセットになっているので,別で発送用の封筒を買わなくていいというメリットがあります。
地味にありがたいです。
ただ,レターパックに直接書類を入れると曲がったりするおそれがあるので,クリアファイルなどに入れてから梱包しましょう。
定形外郵便とレターパックの境界線
それでは,定形外郵便とレターパック,それぞれがお得になるのはどんな場合なのでしょうか?
料金だけを比較すると,250gを超えたらレターパック
定形外 (規格内) | 定形外 (規格外) | レターパック プラス | レターパック ライト | |
50g以内 | 120円 | 200円 | 540円 | 370円 |
100g以内 | 140円 | 220円 | 540円 | 370円 |
150g以内 | 210円 | 300円 | 540円 | 370円 |
250g以内 | 250円 | 350円 | 540円 | 370円 |
500g以内 | 390円 | 510円 | 540円 | 370円 |
1kg以内 | 580円 | 710円 | 540円 | 370円 |
2kg以内 | なし | 1040円 | 540円 | 370円 |
4kg以内 | なし | 1350円 | 540円 | 370円 |
2つの表をならべると一目瞭然ですが,単純に料金だけを比較するならば,250gまでは定形外郵便,250gを超える場合はレターパックにするのが最も安いことになります。
レターパックの封筒の重さは60gぐらいですので,中身が190gを超えたらレターパックの検討を始めるのが良さそうです。
ただし,レターパックは追跡サービスが付いているので,追跡が必要かどうかによって選択は変わってくると思います。
物理的に送れる枚数は?
250gを超えたらレターパックになりそうですが,実際にA4の書類を送るにあたって,それが何枚ぐらいなのかを計算してみます。
あくまで計算なので,目安としてお考えください。
厚みから考えると300枚ぐらいまで入りそう
コピー用紙の重さは一般的に1枚あたり0.09mmだそうなので,レターパックライトの3cmギリギリまで入れようとすると,計算上は333枚になりますが,隙間なくビッチリいれることは不可能なので,実際は300枚あたりが限界でしょうか。
レターパックプラスだと3cmを超えても入れることができますが,物理的に入るのは400枚ぐらいのようです。(参考:BEST CLOUD レターパックには最大で何枚のコピー用紙が入るのか検証してみた)
重さを考えると,40枚ぐらいからはレターパックかな
一般的なコピー用紙の重さはA4で4gとされているので,仮に400枚入れたとしても1.6kgで,規定の4kgを超える心配はしなくて大丈夫そうです。
というわけで,コピー用紙をA4クリアファイル(30gとしました)に入れて送ることを想定して,レターパック封筒(60g)を含めた重さを計算すると,次のようになります。
枚数 | 全体の重さ |
5 | 110 |
10 | 130 |
15 | 150 |
20 | 170 |
25 | 190 |
30 | 210 |
35 | 230 |
40 | 250 |
45 | 270 |
50 | 290 |
単純計算ではありますが,40枚以上になると,250gを超えてくる計算になります。
用紙の厚みにもよりますが,およそ30枚ぐらいからは,レターパックを検討するのがよいのではないでしょうか。
まとめ
ということで,A4サイズの書類を送るのにあたって,普通郵便とレターパックがそれぞれオトクな場合を考えてみました。
まとめると次のようになります。
ペーパーレスなどと言われる時代ではありますが,まだまだ紙の書類を郵送する機会があります。
複数の方法を知って,できるだけお得に利用していきたいですね!
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