【地理】時差の計算の仕方をわかりやすく解説!飛行機問題も攻略!

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時差の計算の仕方がわからない…
西経とか東経とかあってややこしい…

粗茶さん

数直線を使った計算の仕方を覚えれば、西経と東経を気にせずに求めることができますよ!

この記事を読むと,時差の計算を,どんな問題でも同じ方法で,シンプルに解く方法がわかりますよ。

この記事がオススメな人

・時差の計算の仕方がわからない中学生・高校生

・時差の計算をお子さんに教えたい保護者の方

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目次

時差の計算をする前に知っておきたい3つのこと

時差の計算問題を解く前に,知っておきたいことが3つあります。

  • 日本はどこでも東経135度
  • 経度15度で1時間
  • 数直線で考える

日本はどこでも東経135度で時差を計算

まず,日本の経度は,どこであっても東経135度として計算します。

東経135度とは,日本の標準時子午線で,時差の計算をするときの基準になっています。

粗茶さん

東経135度は,兵庫県明石市を通るということも,テストではよく聞かれますね。

標準時

日本列島も横幅があるので,北海道と沖縄では,本当は1時間ぐらいの時差があります。

ですが,国の中で時間がかわるのは不便なので,1つの時間(標準時)に統一しています。

※アメリカやロシアなど,横に広い国では,複数の標準時を設定していることもあります。

経度15度で1時間の時差

時差の計算で重要な数字は15度です。

経度が15度ずれると時差が1時間になります。

これは、地球は24時間で1回転(360°)するので、

 360÷24=15

というのが理由です。

例えば、

  • 経度が60°ちがっていたら、60÷15=4時間の時差、
  • 経度が210°ちがっていたら、210÷15=14時間の時差

となります。

経度15度で1時間!覚えましょう。

数直線で時差の計算をする

3つ目は、数直線で考えることです。

数直線は簡単に書ける上に,日付変更線を気にしなくてすみます

数学の数直線は、右に行くと数が増え、左に行くと数が減りますね。

時差の計算でも同じです。

0度(本初子午線)を中心にして、右に進むと時間は増え(進み)、左に進むと時間は減り(戻り)ます

時差の計算はいつでも、0を中心とした数直線を使いましょう。

時差の計算問題をやってみよう

実際に問題を解くときの流れです。

  • 数直線に、場所を書き込む
  • スタートからゴールに向かって矢印を引く
  • 矢印の長さを求める
  • 15で割って、時差を求める
  • 矢印の向きにしたがって、時間を足したり引いたりする
  • (飛行機の問題のみ)さらに,移動時間を足す

どんな場合でも、この方法で解けますよ!

具体的な問題で説明します。

時差を求めるだけの問題

まずはもっともオーソドックスな問題から。

例題1

東京が3日午前10時のとき、トルコ(東経45度)は何日の何時か。

STEP
数直線に,場所を書き込む。

0°を中心とする数直線に,問題にでてくる2地点を書き込みます。

東京は日本なので,東経135度で考えます。

STEP
スタートからゴールに向かって矢印を引く
  • スタート=時間がわかっている場所(今回は東京)
  • ゴール=時間を知りたい場所(今回はトルコ)

です。ビシッと矢印をひきます。

この矢印の向きが重要

STEP
矢印の長さを求める

矢印の長さを求めます。

今回は135−45=90°ですね。

東京とトルコは,経度の差が90°とわかります。

STEP
15で割って時差を求める

この90を15で割ると,時差になります。

90÷15=6時間の時差です。

STEP
矢印の向きに向かって,時間を足したり引いたりする

最後に,6時間を足すか引くかですが,矢印の向きに注目です。

  • 矢印が右(未来)向き…時間を足す(進める)
  • 矢印が左(過去)向き…時間を引く(もどす)

です。今回の矢印は左(過去の方)を向いているので,東京の時刻(3日午前10時)から6時間を引きます。

よって答えは,3日午前4時

矢印を正しい向きで引くことで,時間を足すか引くかを判断できます。

時間の計算を間違えそうな人は,文字盤の絵を描いて数えましょう。

時差を求めるだけの問題(西経と東経をまたぐ場合)

西経と東経をまたぐパターンも,やり方は同じです。

例題2

ロサンゼルス(西経120度)が3日午後8時のとき、東京は何日の何時か。

STEP
数直線に,場所を書き込む。

0°を中心とする数直線に,問題にでてくる2地点を書き込みます。

STEP
スタートからゴールに向かって矢印を引く
  • スタート=時間がわかっている場所(今回はロサンゼルス)
  • ゴール=時間を知りたい場所(今回は東京)

で,矢印を引きましょう。

STEP
矢印の長さを求める

矢印の長さを求めます。

今回は120+135=255°ですね。

ロサンゼルスと東京は,経度の差が255°とわかります。

STEP
15で割って時差を求める

この255を15で割ると,時差になります。

255÷15=17時間の時差です。

STEP
矢印の向きに向かって,時間を足したり引いたりする

やはり矢印の向きに注目して,

です。今回の矢印は右(未来の方)を向いているので,ロサンゼルスの時刻(3日午後8時)に17時間を足します。

よって答えは,4日午後1時

計算が少し大変ですが,やり方は全く同じです。

飛行機で移動する時差の計算問題

テストで頻出の,飛行機で移動するパターンです。

例題3

成田国際空港を5日午後2時に出発した飛行機が,7時間かけてホノルル(西経150度)に到着した。到着したときのホノルルの時刻は何日何時か。

一見難しそうですが,まずは飛行機の移動を考えずに時差を計算して,最後に飛行機の移動時間を足します

STEP
数直線に,場所を書き込む。

0°を中心とする数直線に,問題にでてくる2地点を書き込みます。

成田国際空港も日本なので,東経135度で考えます。

STEP
スタートからゴールに向かって矢印を引く
  • スタート=時間がわかっている場所(今回は成田)
  • ゴール=時間を知りたい場所(今回はホノルル)

で,矢印を引きましょう。

STEP
矢印の長さを求める

矢印の長さを求めます。

今回は150+135=285°ですね。

成田国際空港とホノルルは,経度の差が285°とわかります。

STEP
15で割って時差を求める

この285を15で割ると,時差になります。

285÷15=19時間の時差です。

STEP
矢印の向きに向かって,時間を足したり引いたりする

やはり矢印の向きに注目して,

です。今回の矢印は左(過去の方)を向いているので,成田国際空港の時刻(5日午後2時)から19時間を引きます。

STEP
飛行機の移動時間を足す

いま求めた「-19時間」に,飛行機の移動時間「+7時間」を足します。

粗茶さん

飛行機に乗っていると時間が過ぎていくので,飛行機の移動時間は必ず足し算です。

−19+7=−12

ということで,12時間引くと,到着時刻がわかります。

成田国際空港出発の5日午後2時から12時間戻って,こたえは,

5日午前2時

最後のステップで移動時間を足すだけで,やりかたはほとんど変わらないのです。

時差の計算問題はワンパターンで解こう

今回は,時差の計算の仕方を紹介しました。

もう一回流れをまとめておくと,

  • 数直線に、場所を書き込む
  • スタートからゴールに向かって矢印を書く
  • 矢印の長さを求める
  • 15で割って、時差を求める
  • 矢印の向きにしたがって、時間を足したり引いたりする
  • (飛行機の問題のみ)さらに,移動時間を足す

「東経と東経」「西経と西経」「東経と東経」…すべてワンパターンで求めることができます

飛行機の移動がある場合は,移動時間を加えるだけです。

みなさんのテキストに載っている問題でも,数直線で解く方法でマスターして,時差の問題をサクサク解けるようになりましょう!

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