大学入試の問題で「ねじれの位置」が出たらしいけど,何だったっけ?
「ねじれの位置」は,空間図形における2直線が交わらず,平行でもないことを表す言葉です。
「ねじれの位置」という言葉の印象が強いですが,「ねじれの位置にある」は「交わる」「平行」とともに,空間内における2つの直線の位置関係の一つの呼び名です。
この記事では,中学1年生で習って以来しばらく登場しない「空間内の2直線の位置関係」について復習の意味も込めて紹介します。
大学入試の問題で突然出ててきて「定義忘れた」とならないように,思い出しておきましょう!
粗茶
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- 指導歴14年
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空間における2直線の関係は3種類!
空間における2直線の関係には以下の3種類があります。
空間内にある異なる2つの直線の位置関係は、以下の3つのいずれかである。
- 交わる
- 平行
- ねじれの位置にある
一つずつ解説していきましょう。
2直線の位置関係①交わる
一つめは「交わる」です。
交わる以外に説明しようがないのですが、あえて言うなら1点を共有するという感じでしょうか。
図が途中までしか描かれていなくて、見た目交わっているように見えなくても、直線をのばした先で交わる場合は、「交わる」に分類されます。
2つの直線が交わっているとき、この2つの直線は同じ平面上にあることもおさえておきましょう。
2直線の位置関係②平行
2つめは「平行」。
2つの直線が同じ平面上にあって、かつ、交わらないとき、2つの直線は平行であるといいます。
立方体の辺で考えると,例えば次の図の赤の2直線が平行です。
平行のときも、2直線は同一平面上にあることが必要です。
この「同一平面」というのは,この立体の側面とは限らないので注意が必要です。
2直線の位置関係③ねじれの位置にある
2直線が「交わる」でも「平行」でもないとき,この2直線は「ねじれの位置にある」といいます。
ねじれの位置にあるとき,2直線は同一平面上にないことになります。
ねじれの位置にあるかどうかは,2直線が同一平面上にあるかどうかを基準に判断しましょう。
まとめ
この記事では,空間における異なる2直線の位置関係を紹介しました。
空間における2直線が,
- 同一平面上…交わるor平行
- 異なる平面上…ねじれの位置にある
となります。
特に「ねじれの位置」は中学1年生を最後にしばらくお目にかからない言葉ですが,ふとした瞬間に入試問題で使われることもあるので,時々思い出しておきたいですね!
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